上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-
体操着を持ったままフリーズしている僕に、
「アタシが来た事で行動が変わる事もあるんだけどね。やっぱダメだったかぁ~」
と言いながら携帯を出して、
「センセー、じゃあ、予定通りで良いのね?・・・えっ?説明するの?・・・・完全に『コッチ』に入り込んじゃってる?・・・・そう」
僕をチラチラ見ながら、
「そんな感じね・・・・うん・・・・うん・・・・えっ!マジィ?!・・・・いいけどぉ・・・・うん・・・了解」
携帯を切って、
「ふふ♪ビックリしちゃった?」
「な、な、な、な、な・・・・!」
「説明するけど、理解してね?」
「せ、せ、せ、せ・・・・?」
いきなり教室に弥南さんが現れたのにも驚いたけど、『無口』で『無愛想』じゃぜんぜん無く、ペラペラ喋るのにも戸惑ってしまう。
弥南さんは、
「それ、置けば?」
「あ・・・」
僕は慌てて体操着を相沢さんの机の上に置く。
弥南さんは、言った。
「・・・ここは、アナタの頭の中アタシがソコに入っているの・・・・本当のアナタは、35歳。独身。女性経験ナシ。元々臆病なところに、小×六年生の時にキョーレツなトラウマを植えつけられて、それ以来他人とのコミニュケーションが完全に苦手になっちゃった。特に女性がダメ・・・・どう?思い出した?」
「へ?」
ワケわからない。
「センセーが言うには、そのトラウマがキョーレツ過ぎるとか、アナタの性格とかで、完全に頭の中の『過去』に入り込んじゃってる。普通は少し、『現在』の記憶が残ってて、その方が『治療』しやすいんだけど」
「えっ?えっ?えっ?」
「あはっ!ポカーンとしてるね?校庭見てみて」
「こ、校庭?」
言われるまま、校庭を見ると、
「えぇぇぇっ!」
下校中のみんな、止まっている。
「こ、こ、こ、こ、これ!これ!な、な、な、な、何で?!」
「アナタの頭の中の事だから、『コチラ』で操作しているの。アタシ達以外の時間を止めているの。現実のアナタは、『T- J-M.クリニック』内の治療用ベッドの中。トラウマの治療中。て言うか、これから始めるんだけど・・・・」
「ち、治療って・・・」
「アナタは、本当であれば、その、相沢さんの体操着の匂いを嗅いでいるのを相沢さんを含めたクラスメートに見つかって、もーコテンパンに責められる。そんで、それ以降、相沢さんを含めたクラスメート全員から、酷ぉぉいイジメを受ける事になる。その記憶が、アナタをしょーもない、ウジウジした、な~んにも出来ないクセに人を怨んでばっかの気持ち悪~い人間に育てる。だから、その記憶を消して、バラ色の記憶を代わりに植えつけ治療するってわけ」
ワケわからない!
一個も理解できない!
「つっても、頭の中の事を強引にイジっちゃうとオカシクなっちゃう危険もあるから、アタシがアナタの頭の中に入って、アナタがスムーズに良い方に向くようアナタを導くわけ。どう?理解できた?」
ブルブル!
首を横に振る。
「ワケわからない?」
コクコク!
首を縦に振る。
「・・・ちょっと待ってて」
また携帯を出して、
「センセー、理解できないみたい。どーする?・・・うん、わかった」
携帯を切って、
「今からセンセーが、アナタの記憶の断片を送るって。一気に送るとオカシクなっちゃうから、断片を、ちょこっと。それでも相当キッツイから、覚悟してね?」
「えっ?えっ?えっ?」
そして、
『記憶』が流れて来た。
テーマ:18禁・官能小説 - ジャンル:アダルト
- 2014/05/02(金) 08:30:15|
- 瑠夏とぐるぐる
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0